水草牧師の説教庫

聖書からのメッセージの倉庫です

荒野にて

Ex2:11-22 2019年1月20日 苫小牧夕礼拝 2:11 こうして日がたち、モーセがおとなになったとき、彼は同胞のところへ出て行き、その苦役を見た。そのとき、自分の同胞であるひとりのヘブル人を、あるエジプト人が打っているのを見た。 2:12 あたりを見回し、ほ…

罪の報酬、主の賜物

「罪から来る報酬は死です。しかし、神の下さる賜物は、私たちの主キリスト・イエスにある永遠のいのちです。」ローマ6:23 1 罪 (1)本来の人間のあり方 神様は最初、人間を造られたときに、人を特別な存在として造られました。それは、まず人は神の似姿…

モーセ誕生と神の配剤

出エジプト1:22-2:10 (エジプト脱出の時期を15世紀頃とする前期説に基づいてお話します。) 1 歴史的背景 紀元前15世紀半ば、イスラエルの民は奴隷とされていたエジプトから脱出を果たします。その指導者モーセはどのようにして誕生し、育てられたのでしょ…

主のために生きよ-灰色問題―  

ローマ14章 2019年1月13日 苫小牧 序 恵みによった救われた私たちはローマ書12章から、クリスチャンとしての生活の規準について学び続けています。クリスチャン生活のアクセルは、神への愛と隣人への愛を実践せよということです。ブレーキは、十戒のうちに…

神を畏れて生きよ

出エジプト記1章1-22節 1.へブル人の危機 本日から出エジプト記を味わいます。アブラハムがおよそ紀元前2000年の人で、その息子イサク、孫ヤコブと続き、ヤコブの時代に一族はエジプトへと下ります。それが1800年頃のことです。その時代からおよそ400年後…

   時は迫っている

ロマ13:11-14 2019年1月6日 苫小牧主日朝礼拝 13:11 あなたがたは、今がどのような時か知っているのですから、このように行いなさい。あなたがたが眠りからさめるべき時刻がもう来ています。というのは、私たちが信じたころよりも、今は救いが私たち…

   愛の負債

ロマ13:8-10 2018年12月30日 苫小牧主日朝 13:8 だれに対しても、何の借りもあってはいけません。ただし、互いに愛し合うことについては別です。他の人を愛する者は、律法を完全に守っているのです。 13:9 「姦淫するな、殺すな、盗むな、むさぼるな…

黄金・乳香・没薬

マタイ2:11 2018年12月23日 夕礼拝 「そしてその家に入って、母マリヤとともにおられる幼子を見、ひれ伏して拝んだ。そして、宝の箱をあけて、黄金、乳香、没薬を贈り物としてささげた。」マタイ2:11 はじめに 子どものころを振り返ってみると、一年に二…

国家:神のしもべ

ローマ13:1-72018年12月16日 苫小牧主日礼拝 13:1 人はみな、上に立つ権威に従うべきです。神によらない権威はなく、存在している権威はすべて、神によって立てられたものです。 13:2 したがって、権威に逆らっている人は、神の定めにそむいて…

敵を祝福する

ローマ12:14-21 序 「あなたがたのからだを、神に受け入れられる、聖い生きた供え物としてささげなさい。」と始まった、礼拝としてのクリスチャン人生に関する勧めが続きます。前回は教会生活についてでしたが、今回は社会との関係、クリスチャンでない人…

キリストのからだに生きる

ローマ書12章3-13節 12:3 私は、自分に与えられた恵みによって、あなたがたひとりひとりに言います。だれでも、思うべき限度を越えて思い上がってはいけません。いや、むしろ、神がおのおのに分け与えてくださった信仰の量りに応じて、慎み深い考え方をしな…

礼拝の人生

ローマ12:1,2 12:1 そういうわけですから、兄弟たち。私は、神のあわれみのゆえに、あなたがたにお願いします。あなたがたのからだを、神に受け入れられる、聖い、生きた供え物としてささげなさい。それこそ、あなたがたの霊的な礼拝です。 12:2 この世と…

異邦人宣教とイスラエルの救い

ローマ10:16- 11:14 パウロは旧約聖書を引用しつつ、異邦人宣教とイスラエルの救いについての神さまの計画について説いてゆきます。 1.キリストの福音は届いた 福音とはなんでしょうか?「神の御子イエスの名を呼ぶ者はだれでも救われる」です…

イエスの名を伝えよう

ローマ10.6-15 序 信仰のことばを求め、信じよ。 10:6 しかし、信仰による義はこう言います。「あなたは心の中で、だれが天に上るだろうか、と言ってはいけない。」それはキリストを引き降ろすことです。 10:7 また、「だれが地の奥底に下るだろうか、と言…

 信仰による義

ローマ9:30-10:13 9:30 では、どういうことになりますか。義を追い求めなかった異邦人は義を得ました。すなわち、信仰による義です。 9:31 しかし、イスラエルは、義の律法を追い求めながら、その律法に到達しませんでした。 9:32 なぜでしょうか…

子とされた恵み

ローマ8:14-17 2018年10月20日 HBIオープンデー 14,神の御霊に導かれる人はみな、神の子どもです。 15,あなたがたは、人を再び恐怖に陥れる、奴隷の霊を受けたのではなく、子とする御霊を受けたのです。この御霊によって、私たちは「アバ、父」と叫びます…

神の選び

ローマ9章6-29節 2018年10月7日 1.約束の子どもが救われる 主イエスが十字架にかかって三日目によみがえり、天に昇って父なる神の右に着座し、聖霊を注がれて初代教会が成立しました。そのペンテコステの日、三千人もの人々が教会に加わりました。その人…

聖書信仰を受け取って―恩師たちとの出会い

2テモテ3:14-15 2018年 MBC研修会 開会礼拝 3:14 けれどもあなたは、学んで確信したところにとどまっていなさい。あなたは自分が、どの人たちからそれを学んだかを知っており、 3:15 また、幼いころから聖書に親しんで来たことを知っているからです…

全能の神(考古学シリーズ5)

出エジプト14:1−31 序 映画「十戒」でたいへん有名な、イスラエルの民が「葦の海」を渡ったという記事にかんして。考古学的発見との関連で言いますと、このテーマに関してはシナイ山(別名ホレブ山)の位置とイスラエルの民が渉った葦の海の位置をセットにして説…

神に栄光を帰せ(考古学シリーズ4)

創世記14章 序 本日の聖書本文は、紀元前二千年当時(今から四千年前)のオリエントの政治地図を反映しているという意味で、歴史に関心のある人にとっては、たいへん興味深いところです。当時、オリエントにおける巨大文明圏はエジプトとメソポタミアでし…

勇敢な女たち(考古学シリーズ3)

出エジプト1:22-2:10 2018年8月19日 苫小牧福音教会 本日は、旧約聖書という書物が、どれほど歴史に根差した、不思議な神様のおことばであるかということをまず学びます。神が展開される歴史の中で、人はどのように用いられていくのでしょうか。私たちも…

圧倒的な勝利者

Rom8:31-39 8:31 では、これらのことからどう言えるでしょう。神が私たちの味方であるなら、だれが私たちに敵対できるでしょう。 8:32 私たちすべてのために、ご自分の御子をさえ惜しまずに死に渡された方が、どうして、御子といっしょにすべてのものを、私…

万事相働きて益となる

ロマ8:28-30 2018年7月15日 苫小牧主日伝道礼拝 「 8:28 神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。 8:29 なぜなら、神は、あらかじめ知っておられる人…

父の期待に応えて

ローマ8:17-25 父の期待に応えて 相続人 8:17 もし子どもであるなら、相続人でもあります。私たちがキリストと、栄光をともに受けるために苦難をともにしているなら、私たちは神の相続人であり、キリストとの共同相続人であります。 8:18 今の時のいろいろ…

神の子どもとして

ローマ8:12-16 8:12 ですから、兄弟たち。私たちは、肉に従って歩む責任を、肉に対して負ってはいません。 8:13 もし肉に従って生きるなら、あなたがたは死ぬのです。しかし、もし御霊によって、からだの行いを殺すなら、あなたがたは生きるのです。 8:14 …

老後を賢く生きる

老後を賢く生きる 南牧村老人会 19990525 はじめに 三年前から、家の近くに小さな畑を借りて、いろんな種をまいてお百姓のまねごとをしています。けれど、なにしろ経験がありません。今年四月なかば、ねぎを植えました。土を一杯かけてやれば元気だ…

神が彼を取られたので

創世記5章 2018年6月14日 HBI 序 聖書にはあちらこちらに系図が出てきます。系図を通して神様は何を教えようとしていらっしゃるかは、その特徴に着目することによってわかります。 1.アダムからノアにいたる 創世記5章の系図の特徴の一番目は、アダムから…

   活かされて生きる-いのちの御霊の法則― 

Rom7:7-8:11 1.肉が問題である・・・肉が問題であることに気づかないことが多い 本日の本文には、「肉」とか「肉的」ということばが何度も出てきます。8章5、6,8節 5,肉に従う者は肉に属することを考えますが、御霊に従う者は御霊に属することを考えます…

神の民と地の民

創世記4:16-26 2018年5月17日 HBIチャペル ここ4章16節から26節には、二つの民の歩みが記されています。一つは16節から24節までに書かれている神に背を向けて去ったカインとその子孫の一族です。これをカイン族と呼ぶことにします。もうひとつは、25,…

律法から解放されて

ローマ書7章 1-13節 2018年5月13日朝拝説教 序 ローマ人への手紙は、6章では「罪からの解放」ということがテーマでした。「私はもはや罪の奴隷ではない、神の奴隷である」という自覚的な信仰が大事なことを学びました。まあ、わかりやすい話だと思います。…